某画像アップロード掲示板などにアップされていた堅頭類型ゾイド(主に、パキケファロサウルス)を見ていて、自分としてもその手のゾイドを描いてみようという気持ちは強かったです。が、何といいますか、頭突きというのがどーもねぇ(^^;
いや、確かに現在の古生物学上の解釈として、堅頭類がその硬い頭蓋骨をもって頭突きを行っていたのは確かなようですが、それをそのままゾイドの世界に持ち込んで、頭突き攻撃主体の突撃戦用ゾイドってのは、あまりにも間抜けに思えてならなかったんですね。個人的に。
もっとも、モルガみたいな形状ならわかるのですが、二足歩行型恐竜のスタイルでそれをするとなると、当然敵の濃密な弾幕に突っ込むことが前提となるわけです。頑丈なのは頭部だけであるという事実を前にすれば、そうした突撃攻撃は自殺行為に他ならないわけで、兵器のコンセプトとしては完全に失敗でしょう。無論、人員損耗率を考えなくて済む無人ゾイドだとか、Eシールド発生装置云々という理屈もありでしょうが、それならば何も堅頭類で、かつ頭突きという必然性は限りなくゼロとなり、本末転倒だと思います。
で、無い知恵絞って、堅頭類の強固な頭蓋骨を生かしたゾイドを考えてみる……となると、もう単純にコクピットの装甲ハッチしか思い浮かばなかったりして(>ああ、想像力が乏しいなぁ)。その貧困なイメージに従って描いたのが、上のスケッチです。
設定としては、「一番狙われそうな頭部コクピットを覆う装甲が強固であるため、パイロットに人気の中距離支援ゾイド。このゾイドは元来おとなしい性格なのだが、戦闘時には非常に気性が荒くなるという特性を備えており、敵との距離が近接するとパイロットの制御を振り切って格闘をはじめてしまうこともある。そのため、あえて支援機とされた。だが、うっかり敵に近づかれて格闘戦になってしまい、頭突き一発で敵ゾイドを倒したはいいが、乗ってるパイロットも気絶させてしまったという逸話も一度や二度ではない。今後は操縦システム及びコクピットの改良が課題となるだろう……」てな感じですね。
ちなみに、なぜパキケファロサウルスではなく、ステゴケラスかというと、単に私がへそ曲がりだから……じゃなくて、ステゴケラスの頭部のほうが、メカっぽいアレンジがしやすいように思えたんですよ。パキケファロサウルスのほうが有名なんですけども、まぁ、何も堅頭類はパキケファロサウルスだけじゃないってことで。