■機体説明
共和国軍が開発した陸戦用小型ゾイド。火力の弱い軽量即応部隊に広域制圧火力を提供することを目的として開発されたゾイドで、もっとも一般的に用いられるA型装備では16発の対地ロケット弾を即時発射可能状態で携行する。また、戦術防空用に短距離地対空誘導弾発射機(垂直発射型SAM 6発を装填)をも装備している。そのため、機体サイズの割に装備重量が大きなものとなってしまい、四肢にかかる負荷は通常の小型ゾイドのそれに比べて、50%以上も過大なものとなってしまった。このままでは満足な運用ができないことは明らかであったが、本機の開発コンセプトが「広域制圧火力の提供」である以上、装備積載量を減らすわけにはいかない。そのため、ゾイドの出力強化による問題解決が求められたのであるが、ゾイドコアのチューニングだけでは必要な出力向上が見込めなかったし、従来型サポートシステムでも重量増加に見合うだけの補助出力を得られない。そこで、ブロックスシステムの登場を促した新技術の産物――人工ゾイドコアを四肢に内蔵するという手法が採用された。これにより、重量出力比が飛躍的に向上。素体本来のゾイドコアの負荷分散が実現されただけでなく、運動性、機動性、機体の応答速度などの各種スペック値も大幅に改善された。また、本機ではスペック面のみならず、僚機とのデータリンクによって戦術戦闘情報を共有するなどといった電子システムの面でも新しい試みがなされている。現在は、先行量産機による実験部隊が編成されているところであり、今後の活躍が期待される。
2003年の干支にちなんで、お年賀用に描いたヒツジ型ゾイドです。
前年のウマ型ゾイドを描いたときから、次はヒツジだとわかっていましたから、何度もラフを描いてデザインを検討してきました。ヒツジといえば、やはりあのモコモコ感がポイントだと思うので、そこを如何に表現するかに悩みました。最終的には、細身のフレームの周りに外付けユニットを装備している――という設定で、胴体のボリュームを表現してみようということで落ち着きました。
前回が帝国風だったので、今回は共和国風にしようと思い、小型ゾイドの共通コクピットを盛り込もうかなとも思っていたのですが、気が変わったので止めました(笑)。頭部の角に関しては、種によって形も違うし、そもそも無いものもあったりするので、今回は思い切ってオミットしました。が、裏設定として、指揮官機には角の形をした強化通信ユニットが搭載されているというのもありですね。
ヒツジ型ゾイドはウマ以上に難しかったですけれど、緬羊のカタマリ感が出せるように頑張ったつもりなので、それっぽく見えればOKかなと思ってます。同じヒツジでも野生種のビッグホーンとかをモチーフにとったら、多分全く違ったモノになったでしょうね。それはそれで面白そうですが。