■RZ-007-EX シールドライガー:エクストリーム
共和国軍の主力高速戦闘ゾイド「シールドライガー」の能力向上型。
新型高速戦闘ゾイド「ライガーゼロ」は、チェンジング・アーマー・システムの採用により、多様な局面において優れた性能を発揮する戦闘ゾイドとなった。しかし、それと同時に運用面でのコストが高騰し、量産化の障害となっていた。また、ベースとなるべき素体の確保の難しさも、「ライガーゼロ」の問題点であった。そのため、「ライガーゼロ」は閃光師団をはじめとする一部精鋭部隊にしか配備されなかった。だが、共和国軍にとって高速戦闘ゾイドの機種更新は緊急の課題であり、何らかの対策が求められていた。
そこで、共和国軍上層部は、オーガノイドシステムをオミットした「ブレードライガー簡易量産型」の量産計画を策定すると同時に、旧式化しつつある「シールドライガー」に対して武装のアップグレードを実施することを決定した。
そのアップグレードの内容は、以下の通りである。
1:装甲防御力の強化
2:機動性能の向上
3:各種センサー系の性能向上
4:Eシールドの省エネルギー化、及び省スペース化
この条件を満たすために、四肢と胴体上面への装甲追加、冷却系の改良と増設、各種センサー類の増設、ブースターの追加、イオン過給式コア活性化装置の導入、新型Eシールドの採用など、実に様々な改修が加えられた。なお、胴体側面の展開式ハードポイントにオプション兵装を装備できるという点は、「シールドライガー」と同じである。
主に格闘戦能力を重視して改修が施された機体は「シールドライガーEX」と呼ばれ、特に前線部隊に対して重点的に配備が進められた。「ブレードライガー」に匹敵する運動性能を持ちながらも、「シールドライガー」としての心理特性を強く残していたため、特に古参のパイロットたちには好評であったという。