■設定
共和国軍は、やがて訪れるであろう帝国との全面決戦に備え、正面装備拡充の必要に迫られていた。共和国軍は大異変以前のゾイドを保護し、人工繁殖させることによって、戦闘ゾイドの素体とする「リバイバルプラン」を策定。それによって、レイノスやガンブラスターといった往年の名機が戦場に返り咲くことになった。これにより、戦闘ゾイドの安定供給に目処をつけた共和国軍は、更なる戦力充実を企図して、局地格闘戦用ゾイド「ゴジュラス」の再設計および量産化計画をスタートさせる。その計画は「Gプラン」と呼ばれ、幾つもの試作ゾイドが生み出されることになった。
本頁で紹介する機体は、「Gプラン」によって開発された試作型ゴジュラスのうちの一体である。最高戦闘速度は、200km/h。これは、ガンスナイパーと共に編成を組み、機動戦を展開するために、新ゴジュラスに求められた要求性能(フル装備時の最高速度が190km/h以上であること)をクリアしている。また、格闘戦用兵装として、口腔部に「ギガバイトファング」を装備している。これは、敵ゾイドに噛み付くと同時に、目標体内に高出力の電磁エネルギーを流し込み、その全神経回路を一瞬でオーバーロードさせることを目的とした近接戦用兵器である。
共和国軍ゾイドの代表格として、誰もが認めるであろうゴジュラス。しかし、尻尾を地面につけた直立姿勢や、どう見ても某怪獣をなぞったとしか思えないアウトラインなど、そのデザインの旧態化は否めないところであります(まぁ、それはそれで味があるんですが)。
だからなのか、トミー内部にもゴジュラスのリニューアル計画があるらしく、公式ファンブック3ではデザイン画が公開されていました。が、個人的に、どうも気に食わないというか、好みではないデザインだったので、いっそのこと自分で描いてみるかな~ってことで、新ゴジュラスをでっち上げてみることに…。
なるべくゴジュラス本来のイメージから逸脱することなく、それでいて、例えばジェノザウラーやバーサークフューラーなどの新型ゾイドと並んでも見劣りしないデザインにしたいなと思って、試行錯誤してみました。それと、ゴジュラスは恐竜型ゾイドという大雑把な設定になっているので、これをティラノサウルス型ゾイドとして明確化し、その上でモチーフに近づける方向でアプローチしてみよう、と。
結構好き勝手にアレンジしている部分もあるのですが、何となくゴジュラスっぽく見えるように描いたつもりです。でも、よく見ると、固定火器が尻尾の連装対空レーザー砲(×2)だけだったりして。まぁ、そこはオプションで任務に応じた武装をチョイスするってことで、よろしくお願いします。それと、口腔内が光っているのは、別に荷電粒子砲を内蔵しているからではなく、格闘戦用装備「ギガバイトファング」の予備光という設定で、背中のヒレは対ゾイド用ECMおよびECCM装置のつもりです。
追記)発売された「ゴジュラスギガ」のデザインは、結構気に入ってます。キットも購入したのですが、置き場所が確保できず、未だに組み立てておりません(^^;