■EZ-026-FX ジェノザウラーII
オーガノイドシステム研究の成果として試作された「ジェノザウラー」は、極めて高い戦闘力を有するも、あまりにも扱いにくい機体であったため、ごく少数が生産され、一部のエリートパイロットに与えられたに過ぎなかった。そのため、マニアの間では高い人気を誇るものの、軍事的には殆ど無価値な戦闘ゾイドであり、西方大陸戦争の戦局に影響を与えることはなかった。
西方大陸戦争終結後、疲弊した軍備の立て直しを模索していたガイロス帝国軍兵器開発局は、ジェノザウラーの基本設計の優秀性に着目した。しかし、そのままでは量産化は不可能で、有効な戦力たり得ないことは明らかであった。そこで、ジェノザウラーの設計をベースとした新型戦闘ゾイドを開発し、次期主力戦闘ゾイド(MBZ)として制式採用するという計画を策定した。
「ジェノザウラーII」とのコードネームを与えられた次期主力戦闘ゾイドは、多くの点でジェノザウラーの設計を踏襲していたものの、幾つかの事情からジェノザウラーとは異なる特徴を備えていた。その一つが、頭部に設けられたコクピットである。帝国軍の戦闘ゾイドとしては珍しくバブルキャノピーを採用したコクピットは、戦後の経済状況の悪化から密閉式コクピットに必須な電子装置を十分に調達することができなかったがゆえの苦肉の策であった。しかし、有視界戦闘時においては密閉式コクピットよりも目標を捉えやすいと、テストパイロットには好評であった。
※このゾイドは、フィーアバイン軍曹さんのmixi日記で公開されていたスケッチをもとにデザインし、勝手な妄想設定を付け加えたものです。